喫煙(たばこ)について
たばこについて、お話をしていきます。
たばこの煙の中には一酸化炭素、ニコチンやタールのような無数の化学物質や有害物質、60種類以上の発がん性物質が含まれています。たばこを吸う人が必ずしも病気になるわけではありませんが、がん、心筋梗塞や狭心症などの心臓病、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、さらに、糖尿病や歯周病になるリスクが高くなります。
また、最近は、受動喫煙が問題になっていますよね。たばこを吸っていない人でも、吸っている人の近くで煙を吸ってしまい病気になるリスクが高くなることが知られています。病気の予防から考えるとタバコはおすすめできません。今喫煙されている方で、禁煙したいという方は、当院にご相談ください。
禁煙外来について
病院またはクリニックで、たばこをやめたい人向けに作られた専門外来のことになります。カウンセリングや生活指導といった精神面での禁煙サポートや、ニコチンガム・ニコチンパッチを使用したニコチン置換療法などによる禁煙治療が行われます。
従来このような治療にかかる費用は健康保険の対象外でしたが、2006年4月から一定の基準を満たす患者の禁煙治療に関して保険適用が認められるようになりました。禁煙治療を保険で行うことができる患者の条件として、ニコチン依存度スクリーニングテスト(TDS)が5点以上であることやブリンクマン指数(1日当たりの平均喫煙本数×喫煙継続年数)が200以上であることなど、いくつかの条件が定められています。
禁煙外来を設けている専門病院でなくても、今では内科や呼吸器科などで禁煙治療を受けられる医療機関もあります。当院でも行っていますので、お気軽にご相談ください。